ムクナ豆の危険性
そのムクナ豆商品、安全ですか?
ここ数年でムクナ豆商品は驚くほど増えました。
Amazonといった大型ショッピングサイト、メルカリなどのフリマサイトなどでもいろんな会社、いろんな団体、個人の方が販売しています。
2021年11月現在、Amazonで「ムクナ豆」を探したら約200もの商品が出てきました。
その中から、安全かつ安心な商品を私たち消費者は選ばなくてはいけないということになってきます。
私は国産のみを愛用してきましたので、今回は国産ムクナ豆に限定して話を進めます。
素人集団が出した商品ではないか
「ムクナ豆売れるらしいよ」「よし、流行ってる間にひと儲けしよう」なんて会話があったかなかったのか、なんだか怪しげな集団のムクナ豆商品もチラホラみかけるようになりました。
購入する前に、その会社の情報を見てください。
会社名や住所などでネット検索をすると大体どんな会社かわかります。
食品を取り扱う会社には到底感じられない雰囲気があれば私は買いません。
どこの豆? 処理は適正?
食品なんですから、そこがしっかりしていないと買うべきではないと私は考えます。
それ「野良ムクナ」ではないか
ムクナ豆は育て方によってLドーパの含有量が異なります。
野菜も土壌によって栄養価が違うように、ムクナ豆も土づくりが重要です。
プロの農家さんは大変多くの知識、ノウハウを持ち、長年の経験で栽培を手掛けられます。そんなプロの農家さんでさえ、ムクナ豆の栽培・収穫方法を確立するまでに数年を要したという話も以前聞いたことがあります。
プロが作ったムクナ豆と素人が作ったムクナ豆、あなたはどちらを選びますか??ということです。
私はプロじゃない方が作ったムクナ豆を「野良ムクナ」と呼んでいます。
野良ムクナはフリマサイトでお見かけします。
「自家栽培です。ご理解のある方のみご購入をお願いします」とか書かれていますね。
生の豆を出品されている方が多いような気がします。
そうなんです! ムクナ豆だけど自家栽培ということは、そのムクナ豆がどんな成分を含んでいるのかが分からないということなのです。
ムクナ豆を購入しようと思われる方のほとんどが、「ドーパミンを補いたい」と考えていらっしゃることでしょう。
その目的があるのに、「Lドーパの含有量は分かんないよ。気にしないなら買ってね」って言われているムクナ豆でもいいのかなと疑問に思います。
どんな畑で? 収穫してどこで乾燥してたの? 豆はどうやって保存されてたの?
「いえいえ、私は野良ムクナでも大丈夫。だってムクナ豆に変わりありませんから」って方もいらっしゃるでしょう。
そういった方には、フリマサイトで十分お得に買うことができます。
「品質規格書」はあるのか
ムクナ豆は加工食品です。
ですので、どんな不純物が混じっているのか調べないといけません。
例えば、猛毒のヒ素。
飲料水は大気中にもヒ素があり、私たちは摂取していますが、ヒ素入りの食品を好んで食べたいという人はいないでしょう。
あとは、場合によっては死ぬこともある大腸菌。
ムクナ豆は炒ってパウダーになった形状が多いため大腸菌の心配は少ないでしょうが、ヨーロッパでは大腸菌に汚染された豆類の報告もなされています。
大腸菌がないということは、加熱処理が適正に行われているということにつながりますので、そこも重要なポイントです。
このように、自社の製品についてきちんと責任を果たしている会社かどうかが見極めるポイントとなります。
過去、私は熊本県にある「敷島屋」さんに、「品質は安全なのか」と電話で問い合わせたことがあります。
「品質規格書はありますよ」と丁寧に回答してくださり、後日、メールでその規格書の写しをメールで送ってくださいました。
そういう会社こそ、信頼ある商品を販売しているのでしょうね。
だから自信をもって対応できるというわけです。
自家栽培×自家加工はキケン
ときどきみかけます、こういうケース。
@ 自分の畑でムクナ豆栽培
A 収穫して自分の家で炒る
B 自分の家の石臼で粉末化
C だから安いんです!買ってね!!
っていう流れのもの。
もうね、食品としてどうなのかって話です。
念のためにいっておきますが、食品を加工するには届け出が絶対必要です!
厳密には食品の種類とか処理によって違いますが、ムクナ豆は加工食品で保健所の届け出は必ず!必ず!必要です。
自分の畑で作って、軒先で乾燥させて、庭で豆を取り出して、家族と暮らす雑多な台所で炒って、庭先で石臼挽いて、それを袋に詰めて・・・。
野菜は直売所とかで売ってもいいんですよ。
そのノリで、ムクナ豆パウダーを出品されている方も法律に触れているなんて知らずに売っているんだと思うんですが・・・。
これ、2021年6月1日に食品衛生法が変わったばっかりでご存じじゃない方も結構多い。
言っときますが、届け出なく販売をした場合、れっきとした法律違反、条例違反になります。
あと、炒り具合が弱いと半生状態のパウダーになっているっていう危険性もありますので、そこも気を付けられてください。
食用が可能なのは豆のみ
ここ大事です。
声を大にして言いますね。
ムクナ豆は豆以外、安全性が確立されていません!!!
豆以外の葉、茎、根にもLドーパが入っていることから、「Lドーパがもったいないので葉っぱを入れてハーブティーにしました」という方がいらっしゃいました。
その方は体調に変化はないようでしたが、豆以外は食用ではありません!
ムクナ豆の葉、茎、花、根にも毒素が含まれています。
豆でさえ加熱処理を十分行わないと毒素が消えず腹痛などの食中毒を引き起こすため、同様の健康被害が起きる可能性が高いと考えられます。
私たちが食用にするために「どのような熱処理を」「どの程度施して」「どのぐらいの量」が適当なのか、詳細がまだ分かっていません。
ムクナはどこの部分も食用にできるという研究結果が出ない限り、私たち素人は豆以外に手を出さない方がよさそうな気がしております。
ムクナ豆を食べる目的とは?
ドーパミンを増やすため
私が購入した目的。それはドーパミンを増やして父親に起こった症状を和らげたいというものでした。
当時の父親の症状
・小刻みに歩く
・字が小さくなる
・声が小さい、感情がないように感じる
・筋肉が緊張していて動かしにくい
・体が痛いと訴える
・じっとしていると震える
・転びやすい
・疲れやすい
・腰や肩の痛みがひどい
・体重が減った
などなど。
残念ながらパーキンソン病を完治させる治療法はなく、いわゆる対症療法という症状を緩和させることが大切になっていきます。
本人が本人らしく過ごせて、家族や周りの人が介護に追われることなく生活を送ることができれば万々歳なんですよね。
私のようなケース以外にも、ドーパミンを補う効果を狙って摂取を始める人は多いようです。
例えば
・集中力アップ
・効率アップ
・活力アップ
・性欲アップ
なんかが挙げられるんじゃないでしょうか。
これらもすべてドーパミンの力になります。
どんな人が利用しているかというと
・うつ病の方
・むずむず脚症候群の方
・更年期の方
・高齢の方
・アルツハイマーの方(のために家族が買う)
・成人男性 などなど
最近ではビジネスマン向けのサプリメントにもムクナ豆配合のタイプが登場しています。
ウェイトトレーニングをする人
筋トレに励むマッチョな方は、毎日のボディメイクはもちろん食事にも細心の注意を払っています。
そりゃもう感心するぐらい、ストイックに打ち込んで、あの驚くような筋肉モリモリの体を作り上げていらっしゃいます。
食事は体作りの基本ということで、高タンパク質な食事、脂も極力控えているようです。
特にタンパク質に含まれる必須アミノ酸も大事で、食事で補えない分はプロテインを活用しています。
そこで注目されたのがムクナ豆のタンパク質の多さ、そしてLドーパが含まれているということ。
人間誰だって疲れるもの。「今日はテンション上がらねーな、トレーニング軽めにしとくか」なんて気にもなりますよね。
そんな気分のときこそ、疲労がたまってドーパミン不足になっているというわけです。
やる気を奮い立たせるためにムクナ豆を利用する。そんな方も増えているみたいですね。
次はムクナ豆を摂取する際に気を付けたいことについて解説