危険なムクナ豆(八升豆)を回避する為に

Lドーパ過剰摂取による副作用

生と過剰摂取はNG

 

ムクナ豆は江戸時代の日本人も煮て食べていました。
そこの文献によると「食べ過ぎると腹を壊す」的な記述も残っています。

 

ただし、“危険性”という類にはならないはず。

 

だって、タケノコ、ギンナン、ニンニクだって食べ過ぎると危険。

 

もっと言えば、塩だって過剰摂取すると死ぬわけだし、何でも適量が大事になってきます。

 

あと、過剰に摂取すると以下のような症状が出ます。
・頭痛
・動悸
・発汗
・鼓腸(腸管にガスが溜まる)
・口喝
・発疹
・掻痒
・尿の色調変化
・錯乱
・低血圧
・めまい
・興奮
・幻覚
・呼吸困難
・筋肉のけいれん

 

これはドーパミンが過剰になった状態ということになります。

 

気を付けてほしいのは、ムクナ豆は生で絶対に食べてはいけません。
生だと毒素が入っていますので食中毒を起こします。

 

食中毒の症状
・腹痛
・下痢
・嘔吐
・動悸

 

食中毒を防ぐためには加熱です。
でも、我が家で生の豆を炒るとなると10分以上フライパンで加熱しないといけません。
炒っても炒っても、豆は何の変化もありゃしない。
野菜のようにしんなりしたり、肉や魚のように色が変わったりしたいため、やりがいも手応えもない作業です。
カラカラカラと豆をかき混ぜながら、均等に火が入っているか確かめる。
10分という時間がすごく長く感じる作業です。

 

その「炒る」で思い出した出来事があります。
2006年、某テレビ局の生活情報番組で「白インゲン豆ダイエット」が取り上げられた際に、日本を騒がせた事件です。

 

豆の加熱処理の方法を「2〜3分炒ればよい」と誤って紹介したため、半生状態の白インゲン豆を食べた千人以上が嘔吐や下痢を訴え、百数十人もの重傷者が入院したというもの。

 

結果、厚生労働省が行政指導を行い、そのテレビ番組も打ち切りになるという事態に。

 

白インゲン豆も十分に加熱すれば、毒素が不活性化されて食中毒にはならないんですけどね。

 

だから、ムクナ豆も加熱処理が大変重要になります。
そういう面においては、加熱処理について紹介している企業などを選ぶことが大切になってきます。そういった会社のムクナ豆パウダーは、豆の状態で焙煎(加熱処理)が施されていますので安心です。

 

国立研究開発法人医療基盤・健康・栄養研究所のホームページにも「ハッショウマメを適切に摂取する場合には安全性が示唆されている」とありました。
“適切に”という意味は、「豆のみ」「加熱処理」「適量を」ということ。

 

とにかく、十分に加熱されたムクナ豆を少しずつ摂取して、体調に変化がないかに気を付けて、「うん、この量だな」と感じた量が自分の適量です。

 

そうであれば、食中毒や過剰摂取の問題は起こらないという結論になります。

医薬品との相互作用の心配

かかりつけ医と方向性を決める

 

以下のような人はムクナ豆を摂取する前にかかりつけ医に絶対に相談してください。

 

・糖尿病治療薬を服用している人→低血糖のリスク増加の恐れ
・降圧剤(グアネチジン)を服用している人→血圧が下がりすぎる可能性がある
・抗精神病薬を服用している人→薬の効果が減る可能性あり
・麻酔薬(シクロプロパン、ハロゲン化炭化水素)を2週間後に使う予定のある人→不整脈の恐れ

 

ちなみに妊娠中、授乳中の女性も安全性が分かっていませんのでご注意を。

 

ただし、先生にもいろんな考え方の人がいます。

 

私の父親の担当医は「薬こそ治療だ」という考え方の人だったので、ムクナ豆のことを相談したら「どうぞご自由に。ただし自己責任ですよ」って言われたみたい。
これじゃ長いお付き合いはできないなってことで、結局、病院を変えました。

 

父親も「ムクナ豆やらんで後悔するのは嫌だ」ってね。

 

自分がこうしたいっていう考えに寄り添ってくれるお医者さんのほうが父親も楽だったと思いますよ。

 

ぶっちゃけると、こういった民間療法の話題になると医師は無知識なことが多い。
さらに法外な値段をたたきつけて病気の人を食い物にしている悪い奴も多い。

 

医師は、患者を心配して「騙されてないか、その健康食品」みたいな気持ちになってしまう。
それもよく理解できるんです。

 

ただ、悪徳な売り方をしている会社も一部あるようですが、ムクナ豆は高額な健康商品ではありません。そこは買う際に気を付けられてくださいね。

 

次はムクナ豆の認知度について解説

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